韓国、医療空白事態で初の大型連休…診療危機(2)
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2024.09.14 13:03
国民には総合病院や救急室に行くよりも「重症度」を判断して医療機関を訪れるよう呼びかけた。韓悳洙(ハン・ドクス)首相は「重症救急患者は圏域・拠点地域センターで優先して受け入れて、軽症・非救急患者は中小病院の救急室や付近の当直病院・医院で治療し、救急室への集中を最小化する」と明らかにした。軽症・非救急患者が総合病院の救急室を利用する場合、診療費の本人負担率を50-60%から90%に引き上げる制度も導入した。こうした患者が圏域応急医療センターを訪問する場合、従来より9万ウォン(約1万円)ほど高い平均22万ウォンを負担することになる。
実際、連休中には軽症患者を中心に救急室の訪問が増える。福祉部によると、2022年の秋夕連休に圏域・地域応急医療センターを訪れた患者は平日に比べ2倍近く増えた。その多くは傷・捻挫・風邪のような軽症患者だった。各地方自治体も忙しい。自治体の首長の責任下で「非常医療管理状況班」が運営され、地域別の応急医療体系を点検する。ソウル市は秋夕連休中に医療機関を最大限に確保するために16-18日に診療をする病院・医院と薬局には一日最大100万ウォンの運営費を支援することにした。