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中英スパイ戦争…「英MI6に抱き込まれた夫婦スパイ逮捕」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.06.04 16:33
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英国の情報機関が中国の公務員2人をスパイとして抱き込み、中国を相手に情報収集活動を行ったと中国防諜機関が3日に発表した。いわゆる「スパイ事件」をめぐり欧州各国と中国の対立が激しくなる中で、中国が英国を相手に「逆攻勢」を取ったと分析される。

中国の防諜機関である国家安全部は3日、中国の国家機関職員夫婦を、英国の秘密情報部(MI6)に抱き込まれて謀反をたくらんだ容疑で逮捕したと発表した。これによると、夫の男性は2015年に英国留学の機会を提供する中英の人的交流プログラムに申し込んだ。MI6は男性が重要な職責にあると判断して留学を許可し、英国に来てからは食事と旅行を提供して彼の弱点などを把握した。

 
MI6は大学同窓生を装って接近し、高額の報酬を提供する諮問機会を提案した。続けて男性に中央国家機関の内部情報を要求して報酬を高めていった。その後MI6側は身分を明らかにして安全保障を約束しながら男性にスパイ訓練を受けさせ、彼の帰国後の活動を指揮した。

公務員である妻も夫を通じて繰り返されたMI6の勧誘と誘惑に負け英国のために情報収集活動をしたと国家安全部は主張した。これに対し英フィナンシャル・タイムズは中国の主張は確認できず、英国政府は質疑に答えなかったと報道した。

これに先立ち、英国当局は4月22日、元議会補佐官を含んだ2人の英国人男性が中国のため「機密法」に違反して「敵国」に不正に情報を提供した容疑で起訴した。5月13日にはロンドン警察が袁松彪駐ロンドン香港経済貿易庁行政官ら3人を外国情報機関協力と外国干渉罪、国家保安法違反容疑で起訴した。逮捕された元英国海兵隊員マシュー・トリケット被告は先月20日にロンドン郊外の公園で死因不明のまま死亡しているのが発見された。

今年に入り欧州各国で中国のスパイが摘発されている。ドイツ当局は4月に中国当局と接触して敏感な軍事技術を中国に販売しようとした容疑で2人を逮捕した。欧州議会所属の極右議員の補佐官も中国のためにスパイ活動をした容疑で逮捕された。昨年12月には極右性向のベルギーの元上院議員が3年以上中国の情報資産として活動した事実が暴露された。

中国と英国の情報戦は最近英国が厳しい経済の回復に向け国際的なビジネス連係を促進しようとする時期に起きており、中英関係に暗雲が立ち込めているとフィナンシャル・タイムズは懸念する。

中国外交部の毛寧報道官は3日、「中国は法治国家であり関連機関が発表した(スパイ)事件は事実と証拠が確実だ。中国はいわゆる『中国スパイ』活動をねつ造して中国のイメージに泥を塗ることに反対する」と主張した。

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