尹大統領、10回目の拒否権…韓国最大野党代表「尹=犯人」と呼ぶ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2024.05.22 13:32
尹錫悦(ユン・ソクヨル)大統領が野党単独で強行処理した「殉職海兵真相究明妨害および事件隠蔽等の真相究明のための特別検事任命法」(チェ上等兵特検法)に21日、再議要求権(拒否権)を行使した。これに対し最大野党・共に民主党の李在明(イ・ジェミョン)代表は「尹大統領が特検を拒否しただけに犯人ということを自白するものだ。その犯行に対して責任を問わなければいけない」と激しく攻撃した。野党が事実上、弾劾の推進を示唆し、双方の衝突はさらに激化するとみられる。
この日午後、大統領室は尹大統領のチェ上等兵特検法に対する拒否権行使を伝えながら野党に照準を合わせた。鄭鎮碩(チョン・ジンソク)秘書室長はブリーフィングで「今回の特検法案は憲法の精神に合わない」と指摘した。特に過去25年間の13回の特検法はすべて与野党の合意に基づいて処理したとし、「これは単に与野党協治の問題でない。数十年間守ってきた重要な憲法慣行を破壊するものだ」と述べた。