「『帝国の慰安婦』はおばあさん側から書いた本…その方たちに利用された」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.11.01 07:01
2013年の出版当時からさまざまな意味で注目を浴びた『帝国の慰安婦』は、いまでは完全版を読むことはできない。出版の10カ月後から訴訟に巻き込まれた本は、裁判所の仮処分決定で2015年からは34カ所が削除されて出版された。34カ所はすべて検察の公訴状にも含まれた。それは2017年1月には「一部は事実の摘示や名誉毀損ではないもの」だったが(1審)、同年10月には「一部は事実の摘示で名誉毀損罪に該当するもの」となり(2審)、結局は「すべて学問的主張ないし意見の表明」であると整理された(3審)。先月26日、韓国大法院(最高裁)はこの本を「韓日対立問題解決に向けた研究の延長線上で出た学問的表現物」とした。6年ぶりに無罪を受けた翌日、世宗(セジョン)大学の朴裕河(パク・ユハ)名誉教授とオンラインで会った。
――事実の摘示か意見表明かをめぐり3度の裁判で10人の判事の間で意見が分かれた。