【時論】幕が降りた「大江健三郎時代」
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2023.09.28 15:30
東京で最近開かれた大江健三郎先生の告別式に出席した。1994年にノーベル文学賞を受賞した彼は3月3日、88歳という年齢で亡くなった。1990年代中盤から今年まで筆者が大江先生の作品5冊を韓国に翻訳、紹介した縁がある。
大江先生が人類救済のメッセージを込めた青い木を設置した帝国ホテルが会場の告別式には言論・文化・出版関係者など300人余りが出席した。告別式の発起人代表である作家の島田雅彦氏は「大江先生の反骨精神と異端的思想は絶えることなく続いてきた」と話してその継承を誓った。その言葉通り、現代日本にはそのような精神が確かに存在していたし、今後も続いていくことだろう。