【韓半島平和ウォッチ】北朝鮮の核への対応、「大胆な構想」では不足…実行に移す決意あるべき(1)
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.12.26 15:49
5月に発足した韓国の尹錫悦(ユン・ソクヨル)政権が、少数与党の国会と低い支持率のためハネムーン期間なく7カ月を送った。対外環境はポスト脱冷戦時代の複合大転換の渦の中で非常に不確かだ。北朝鮮は過去最多となる年63回のミサイル試験、戦術核配備・訓練、大陸間弾道弾「火星17号」発射成功など軍事的な挑発と共に、ほとんど制約のない核の先制使用を規定した核武力政策法を発表し、核の脅威を大きく高めた。ウクライナ戦争が長期消耗戦になった中、ロシアの戦術核使用が懸念される。
新型コロナの後遺症にウクライナ戦争が重なり、エネルギー・資源価格の急騰、サプライチェーンかく乱、米国の急激な利上げによる金融混乱、開発途上国の負債問題などが世界的な景気沈滞への懸念を深めている。米中関係は10月の対中半導体輸出・投資統制のように先端新技術と戦略物資を中心にデカップリングが進行し、台湾海峡における中国の脅威も強まっている。