【コラム】よみがえるTHAADの悪夢=韓国
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.08.12 11:20
中国外交部が10日、THAAD(高高度ミサイル防衛システム)に関して、「韓国政府が(過去に)対外的に三不・一限政策を宣誓した」と主張した。「一限」とは、すでに配備されたTHAAD運用に制限を設けるという意味だ。尹錫悦(ユン・ソクヨル)政府発足後に始まったTHAAD正常化措置の中断を露骨に要求したものだ。
THAADの配備と運用は主権に関わる問題のため、絶対に中国政府の要求に押されることはできない事案だ。韓国政府も10日に続き11日、THAADは協議対象ではないという強力なメッセージを出した。しかし、韓国企業にとって「THAAD」という単語は言及するだけで悪夢であり恐怖だ。中国市場で韓国製品の占有率と影響力が大幅に減った決定的な契機が、THAADの韓国配備にともなう中国の報復だったためだ。