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韓国全経連「ウォン、基軸通貨の資格十分…編入時には113兆ウォンの経済効果」

ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2022.02.14 06:54
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ウォンが国際通貨基金(IMF)の基軸通貨に編入できる資格を備えたとの主張が出された。ウォンが基軸通貨になれば長・短期的経済効果は112兆8000億ウォン(約10兆8528億円)に達し、89万2000人の雇用を創出できると予想した。

全国経済人連合会は13日、IMF執行理事会が今年検討する特別引き出し権(SDR)通貨バスケットにウォンが編入される可能性に対する報告書を出した。SDR通貨バスケットに編入されれば国同士の貿易や資本取引で一般的に通用する通貨である基軸通貨と認められる。現在基軸通貨にはドル、ユーロ、円、ポンド、人民元の5つがある。

 
IMF執行理事会は約5年ごとにSDRバスケットを検討する。2015年11月に人民元の編入を決定してから昨年会議を開催しなければならなかったが、新型コロナウイルスの感染拡大で今年半ばに延期された状態だ。新しいバスケット構成は8月1日に発効される予定だ。

◇既存国除けば輸出額世界1位

全経連はウォンが基軸通貨になれるという根拠に、▽韓国の経済的地位▽IMF設立目的と合致▽世界5大輸出大国▽ウォンの国際取引の割合上昇▽韓国政府のウォン国際化に向けた努力――などを挙げた。

まず2020年基準で韓国の国内総生産(GDP)は世界10位、貿易額は世界9位だ。1月基準で国際格付け(S&P)もAAで、既存のSDR通貨バスケット編入国の日本と中国のA+より高い。株式市場の時価総額は世界9位水準だ。

こうした韓国の経済発展はIMFが追求する国際通貨協力と為替相場安定、経済成長という指向とも合致する。韓国は世界で初めて被援助国から供与国へ跳躍した。韓国の輸出額はIMFが提示したSDR編入要件のうち輸出条件に当たる輸出規模世界5位圏もクリアした。2016~2020年の5年間に通貨発行主体別基準で世界5位だ。既存のSDR編入国を除けば世界1位だ。

外国為替市場でのウォン取引の割合も2%で2015年に人民元がSDRに編入された当時の人民元水準である2.2%に近接した。韓国政府は通貨スワップ拡大、域外外国為替市場なども検討してきた。

◇シニョリッジ効果だけで71万人の雇用創出

全経連はウォンがSDR通貨バスケットに編入されれば2021年の実質GDPの5.3%に当たる112兆8000億ウォンの経済的効果が得られるとみた。まずシニョリッジ効果(国が貨幣発行で得られる利益)が87兆8000億ウォンに達すると予想された。全経連によるとこれをすべて国内固定資本形成に向けて投資すれば71万3000人の雇用を創出できる。

為替相場が安定すれば輸出は15兆6000億ウォン増えると予想された。これは雇用を10万3000人増やせる金額だ。また、国債金利下落にともなう利子負担軽減額は9兆4000億ウォンを期待できる。これを固定資本形成に投資すれば7万7000人の雇用が創出できる。

全経連はこの日、ブルームバーグが2015年11月に人民元がSDR通貨バスケットに編入された当時のIMFのバスケット編入要件に基づいて次期編入通貨予想1位にウォンを挙げた点も指摘した。

全経連のチュ・グァンホ経済本部長は「IMFが提示したSDR通貨バスケット編入条件を考慮するとウォンの資格は十分だ。今年半ばに行われるIMF執行委員会の編入審査に先立ち韓国政府がウォンのSDR入りに向けた方策を検討する必要がある」と話した。

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