【リセットコリア】韓国型発射体ヌリ号打ち上げが残した偉大な遺産
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.25 11:15
1988年秋だと記憶している。ある日、KAIST(韓国科学技術院)電子工学科のチェ・スンダル教授が一冊の本を持ってきてこう話した。「われわれも人工衛星を打ち上げましょう。私が夏休みに英国サリー大学に行って1週間勉強してみましたが、たいしたことはありませんでした」。私をはじめ若手教授たちはあまりの言葉にあっけにとられた。チェ教授を含めた教授陣の専攻は人工衛星とは距離があった。チェ教授は学生たちを派遣して学ばせればいいと主張した。
真っ先にしたことは掲示板に募集公告文を張り出すことだった。募集対象はKAIST3年生だった。あまり馴染みのない分野なので志願者がいるのかどうか心配した。幸いなことにチャレンジ精神あふれる学生が多かった。最終的に9人が選抜された。このようにして大韓民国最初の人工衛星戦士が英国行きの飛行機に乗った。