20センチから始めて75トン液体ロケット…韓国型ロケット「ヌリ号」、「30年の奇跡」が飛んだ
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.22 08:27
30年間は蓄積の時間だった。国内の技術で開発した最初の韓国型ロケット(KSLV-2)「ヌリ号」が宇宙に打ち上げるまでにかかった歳月とその意味だ。21日の打ち上げで3段目の75トンエンジンの燃焼が早く停止したことで目標速度の秒速7.5キロに到達せず、最後の軌道進入に失敗した。しかし宇宙ロケットの核心である1段目の75トンエンジン4基と2段目の燃焼過程までは完ぺきだった。1957年当時、旧ソ連が世界で初めて宇宙ロケット打ち上げに成功してから60年以上経過したが、韓国はその間、独自の技術もなく、米国が韓国の宇宙ロケット開発を望まなかったため、長い歳月を送ることになった。
公式の歴史にはないが国産液体ロケット開発の開始は1991年だった。当時も固体ロケット技術はあったが、射程距離を制限する韓米ミサイル指針のため、宇宙に人工衛星を打ち上げるほどの高性能ロケットに発展させることはできなかった。方法は、ミサイル指針規制から自由な液体ロケットを自力で開発することだった。