ノーベル物理学賞に「複雑系研究」真鍋・ハッセルマン・パリージ各氏
ⓒ 中央日報/中央日報日本語版2021.10.06 07:27
今年ノーベル物理学賞は複雑系の研究に寄与した3人の科学者が受賞した。スウェーデン王立科学アカデミーのノーベル委員会は5日(現地時間)、今年のノーベル物理学賞受賞者として真鍋淑郎氏(日系米国人・90)、クラウス・ハッセルマン氏(ドイツ・90)、ジョルジョ・パリ―ジ氏(イタリア・73)ら3人を選定した。
米国プリンストン大学教授の真鍋氏とドイツ・マックスプランク気象研究所創立者のハッセルマン氏は物理学を応用して地球温暖化を予測した功労が認められた。地球の気候を物理的にモデリングし、リアルタイムに変わる気候を定量化して安定的に地球温暖化を予測することができた。真鍋氏は数学的理論と大気の物理的特性だけを用いて、大気中の二酸化炭素が増加した場合に地球の表面温度がどれくらい上昇するのかを推定した。ソウル大学地球環境システム工学部のソン・ソクウ教授は「真鍋教授は気候モデルを事実上最初に作った物理学者」とし「1960年代にモデリングをして推定した指標温度が最近ほぼ類似の値を示している」と説明した。