【社説】あれほど批判した「土建政治」の復活か=韓国
ⓒ韓国経済新聞/中央日報日本語版2019.02.16 13:52
「パンドラの箱」は開けられるのか。13日に釜山(プサン)を訪問した文在寅(ムン・ジェイン)大統領が東南圏の新空港をめぐる再議論の意思を明らかにし、波紋が広がっている。大統領の発言に続いて、行政安全部が嶺南(ヨンナム、慶尚道)地域の関連世論を把握した文書を作成したという報道もあり、論争に油を注いだ。青瓦台(チョンワデ、大統領府)の立場はあいまいだ。「金海(キムヘ)新空港の拡張という従来の決定を変更したのではない」としながらも、文大統領の発言のように総理室を通じた検証は進めるという。
すでに釜山・慶南(キョンナム)と大邱(テグ)・慶北(キョンブク)間の地域葛藤の兆候が表れている。呉巨敦(オ・ゴドン)釜山市長は「大統領が大きな贈り物をしてくれた」とし、加徳島(カドクド)新空港建設を既成事実のように歓迎した。しかし大邱市長と慶北知事は「再論する事案ではない」と意味の拡大に一線を画した。大邱・慶北地域の世論が悪化すると、呉釜山市長は自ら説得すると明らかにした。しかし東南圏の新空港をめぐり深刻だった嶺南地域内の葛藤が、相手自治体のトップを説得するだけで解消されるのか疑問だ。